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ねんきん定期便にある経過的加算とは?誰にでも分かり易く解説!

年金手帳画像
日本は年金制度が敷かれており、50歳を過ぎた人には受給見込み額(60歳まで年金保険料を納めたと仮定)の記載された「ねんきん定期便」が送られてきます。

その中に「経過的加算」という項目があり、被保険者ごとに年額で数十円から数万円といった金額が記載されていますが、その金額の意味を理解している人は滅多にいません。

年金の経過的加算の背景

経過的加算は差額加算とも呼ばれていますが、その言葉度通り、厚生年金額に「加算」して支給される金額のことです。

その「差額」を理解するには過去の年金制度を振り返る必要があります。

昭和60年に年金制度が改正されるまで(61年4月1日施行)、厚生年金、共済年金、国民年金はそれぞれ独立したものになっており、当時の厚生年金額の内訳は以下になっていました。
・旧厚生年金額:報酬に比例する「報酬比例部分」+加入期間に比例する「定額部分」
制度改正の施行前日である昭和61年3月31日までに年金を受給した人は現在でも旧制度の受給額になっています。

昭和61年4月1日から定額部分が廃止され、定額部分の代わりに国民年金を国民共通の老齢基礎年金として65歳から支給されることになりました。

それが現在、国民年金と厚生年金の2階建てといわれる所以です。

ちなみに、公務員が加入する共済年金も厚生年金同様、老齢基礎年金の上に報酬比例部分の年金を支給する形に変わりました。

なお、定額部分を廃止するといっても全員の年金をいっぺんに切替えるわけにはいかないため、生年月日に応じて徐々に支給開始年齢が引き上げられました。

差額の発生する原因とは?

差額が発生する原因には以下があります。

①金額の算定方法の差

定額部分を国民年金の老齢基礎年金に切替えるにしても、厚生年金の定額部分と国民年金では算定基準が異なっており、同じ加入期間だと厚生年金の方が高くなっています。

従って、老齢基礎年金だけを受給すると、旧厚生年金で受給できる年金額より少なくなってしまいます。この差額を埋めるのが経過的加算(差額加算)です。

②加入期間の差

厚生年金の定額部分の対象期間は全加入期間になっており、高校卒業してすぐ就労した人もいれば、65歳過ぎても加入し続けている人もいるため(70歳まで加入可)、被保険者によって対象日数が異なります。

一方、国民年金は20歳から60歳までと決まっているため、20歳以前や60歳以後の加入期間は原則として老齢基礎年金の金額には反映されません。

従って、20歳以前と60歳以後に加入した厚生年金の定額部分は別途支給されることになります。

・経過的加算の額=定額部分の額-同一期間の老齢基礎年金相当部分の額
定額部分の計算式は以下の式で表されます。
・1,625円×厚生年金加入月数
そして、同一期間に対応する老齢基礎年金の計算式は以下になります。
・77万9,300円×厚生年金加入月数÷480ヶ月(20歳~60歳)
(参考サイト:アコム審査は学生でも借りれるのか?

経過的加算の例

例えば、20歳から30歳まで厚生年金、その後60歳まで国民年金、60歳から65歳まで再度厚生年金に加入したとします。

①定額部分
1,625円×180ヶ月(20歳~30歳、60歳~65歳)=29万2,500円

②同一期間に対応する老齢基礎年金
77万9,300円×120ヶ月(20歳~30歳)÷480ヶ月=19万4,825円

③経過的加算(①-②)
29万2,500円-19万4,825円=9万7,675円

なお、老齢基礎年金としては20歳から60歳まで40年間(480ヶ月)納付済みとなるので、満額の77万9,300円を受給できます。

経過的加算は「経過的」という言葉から、年金額が下がらないようにするための便宜的な制度であるため、いつかは無くなるものですが、その廃止計画が予定されているわけではありません。

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