お葬式
更新日  2008.02.10
作成日  2006.11.18

有東木における葬儀の一般的な日程は次のとおりである。

通夜午後  6時30分(自宅)
出棺午前  8時00分(自宅)
葬儀(自宅葬)午後  0時30分(自宅)
本葬儀午後  1時00分(東雲寺)

都会における葬儀との主な違いは次のとおりである。

  1. 通夜から告別式にいたるまで葬祭業者のセレモニーホール等を使うことがない。場所は自宅と東雲寺と公民館である。
  2. 自宅葬
    寺で行う本葬儀の前に、自宅において自宅葬を行う。斎場からの遺骨は一旦自宅に戻る。
  3. 葬列
    自宅葬後、自宅から東雲寺まで葬列をつくって移動する。
  4. カマヤク
    納骨および納骨の際の墓石のメジとり、葬列に使った四旗などの設置はカマヤクと呼ばれる当番4人が行う。
  5. 初七日のお経
    納骨後、自宅に戻り初七日のお経をあげる。
  6. 精進落し(七日の払い)
    自宅および公民館で行う。

一般的葬儀の概要説明

隣組々長・隣組の役割
  • 組長が不幸のあったことを組内に周知
  • 組長が通夜終了時、通夜が終了したことおよび翌日の葬儀日程について周知(挨拶)する。
  • 通夜終了後、喪主宅にて役割分担について隣組員で協議し決める(受付、葬列の持ち物分担、駐車場の案内係など)
  • 自宅葬終了時、葬列のつくり方について組長が指示する。
相組の役割
葬列の持ち物
葬儀のまとめ役(葬儀委員長)
親戚の中で相当の方が行う。最も大変、気を使う役である。
受付
隣組の2、3名が行う。自宅葬と本葬儀両方に受付を出す。したがって自宅葬での受付終了後 急いで東雲寺へ移動しなければならない。
香典をいただいた方に対しては、全員に『座席券』と『引換券』をセットで渡す場合が多い。
本葬儀の受付終了後、場所を移し記帳とお金の確認を行う。
精進落し
  • 自宅
    自宅の総人数は5、60名になる。一度には座れないため、本座と後座、というふうに2回に分けて行う 場合が多い。
    本座には、和尚さま、町内会長、隣組々長、相組々長、カマヤク(4名)、隣組(10名程度)と来賓的関係の方が座る。
    後座は親戚、近親者などが座る。
    本座と後座の片付け準備は大変である。帰り際に引出物を渡す。
  • 公民館
    公民館も5、60名程度になる。公民館は満席で70名分くらいの席をつくることができる。自宅と違い、 正確に人数を予想することはできない。というのも、『座席券』と『引換券』を渡した方が全員が公民館に寄ってくれるとは 限らないからである。したがって公民館は、相組の方(10名程度)、自宅以外の親戚、知人、友人、他の人数を拾い出し、 これにプラス2,30名分を用意するのが一般的である。席に付かず、引出物だけ交換して帰られる方の方が多い。
  • 東雲寺
    規模の大きい葬儀では、公民館だけでは足りないため、東雲寺を精進落しの場とすることがある。
葬列
提灯、杖、六導、龍(龍頭)、四旗、四華(しか)、など・・・
くやみ
有東木では、不幸のあった家と隣組でもなく、相組でもなく、親戚でもなくとも、葬儀または葬儀終了後数日のうちに 『くやみ』と称して、自宅へおくやみに行く。

四十九日
ハマオリ
「ハマユキ」と言う人もいる。どれが正しいか定かでない。
四十九日の法要に先立ち近親者(家族)が、前日ないし数日前に海岸へ行き、「故人の履物」を海に流し、線香 をあげる。海岸で指先程の小石を拾い持ち帰る。海水をペットボトル等詰めて持ち帰り、四十九日の朝、自宅の周囲に撒き 清める。これを『ハマオリ』と言う。
近年、環境問題の影響で履物を海に流すことは省力している。有東木では、用宗付近の海岸へ行くことが多い。 近くであることと有東木へ通じる、安倍川の河口が近いためと思われる。
四十九日
近年も自宅で執り行うのが一般的である。
膳に「ハマオリ」で拾った小石2、3個、焼いためざし又は少し大きめの煮干1、2尾をつける。小石とめざしは 出席者が持ち帰る。親戚の相当の方がお盆を廻し、出席者が「わらじ銭」と称して小銭(100円くらい)を盆に載せる。 「ハマオリ」のお礼と交通費を皆が出し合うという意味がある。
本当にわらじを履いて行っていた時代から続いているのだろうと思う。