小正月

有東木では2月1日、小正月を祝う。
1月1日のように皆仕事を休むことはないが、ゾウジ念仏講があるため、 お休みする人も少なくない。
写真は白髭神社の鳥居の足元に供えられた小正月の飾りである。

【小正月】   旧暦の正月15日、あるいは正月14日から16日までの称。 元旦を大正月というのに対する。小年(こどし)。二番正月。若年。 (広辞苑)

1月31日(おもっせ)の午前2時頃から早朝にかけ子供達はギリッカケと ドンドロ焼きを行う。その朝に、ケズリバナを家の床の間、神棚、仏壇、井戸神さん、お寺(六地蔵さん、 本堂、子安観音、大日如来、庚申さん)、お墓、そして神社などに供える。
ドンドロ焼きは神社への通り道、西沢橋の袂で行われる。ドンドロ焼きを終えた子供達が、ケズリバナを供えに行く 人達にお神酒を振舞う。
ケズリバナ(削り花)
『ハナ』『キリバナ』などとも言う。
ぬるでの木(有東木ではアーボーと呼ぶ)の直径1cm程度の枝をナイフで削りハナを作る。 これを三つに裂いた竹に刺す。アーボーは木質が軟らかいため加工し易く、中央がコルク状になっているため竹に刺し易い。 アーボーは燃え難くパチパチと破裂するのでこれ以外の用途は少ない。小正月のしばらく前から適当な木に目星を付け、 2、3日前に山から採って来る。これを作るのは、お父さんやおじいちゃんの仕事である。好みでハナの中央に食紅で色 を付けたりする。

【ぬるで(白膠木)】 ウルシ科の落葉小高木。山地に普通。東南アジアに広く分布。高さ約6メートル。 葉は3〜6対の羽状複葉で、中肋上にひれがある。秋に紅葉。8月頃、小形白色の花を多数円錐花序につけ、花後、核果 を結ぶ。果実は扁平で毛があり、成熟後白粉をつけ、やや塩辛い。かちのき。ふしのき。ぬりで。(広辞苑)

ダイノコ
直径約10cm、長さ50〜80cmのアーボーの三方の皮を鉈で削り2本を一対に藁で束ねる。 削る時「運よく得をするように」という願いを込め『ウン、トク、セーッ』と声をかける。 玄関の両脇(※)に置く。ダイノコの上には食べ物を供える。
同じ材料で男の子にはギリッカケ、女の子には 臼と杵(※)のままごと 道具が作られていたが、近年は男女ともにギリッカケを作ることが多い。
写真はケズリバナの代わりに供えられた長さ20cm程度のダイノコのミニチュアである。
※静岡市教育委員会製作ビデオ「有東木のギリッカケ」より
のぼりばた
2001年は、1月31日(16:00)当番組が上げ、2月4日(15:00)下しました。 旗は神社の倉庫、竿はお寺本堂の床下に保管している。竿が重いので上げ下ろし は、最低4人必要です。
のぼりばたは左右1対であるが、向かって左に太陽、右に月の絵がある旗をあげる。